01ローソク足とプライスアクション
Author:Hana
ローソク足とは?
ローソク足は、
1日の取引時間中の株価の値動き(始値、終値、高値、安値)を1本のローソクの形で視覚的に表現したものです。
この形式は、投資家が価格の動向を理解しやすくするために利用されています。


主要なパターンとして、ローソク足は大きく「陽線」と「陰線」に分かれます。 終値が始値寄りも高ければ陽線、逆に低ければ陰線となります。
株価の大きな変動がある日はローソク足が長く、小さな変動の場合は短いローソク足が形成されます。

また、取引内容を日単位で表す日足(ひあし)の他に、週間や月間のローソク足も利用されます。
週足(しゅうあし)や月足(つきあし)は、より長期のトレンドやパターンを確認するために使用され、投資の判断に役立ちます。

ローソク足は投資や取引において非常に重要な役割を果たすツールです。
その形やパターンを理解することで、市場の動向をより深く読み解くことができるようになります。
ローソク足の種類
ローソク足は陽線・陰線の種類だけでなく、ヒゲの長さやその形状によってさまざまな名称があります。これらの形状を理解することで、投資家は強気や弱気のサインを読み取ることができます。
陽線


陰線


言い換えれば、ローソク足のパターンは将来の株価動向を予測する上で重要な指標であり、株式の売買タイミングを見極めるための重要な手段として活用することができます。
ローソク足のヒゲと実態
これらのローソク足の特徴を理解するにあたって、必ずしも全ての名前を覚える必要はありません。
私が特に注目しているのは、髭の長さとローソク足の実体の長さです。
特に髭に関しては、それが取引のサインとして直接影響することがあります
上髭が長い場合は売り圧力が強く、価格が下落しやすくなります。逆に、下髭が長ければ買い圧力が強く、価格が上昇しやすくなります。

これらはチャートを分析すると明白です。
次に、ローソク足の実体の長さについて説明します。
実体とは、始値と終値の間の価格の幅を指します。実体が大きい陽線は「大陽線」、実体が大きい陰線は「大陰線」と呼ばれ、相場が大きく動いたことを示唆します。

トレンドが続くときは、実体の大きな陽線や陰線が連続して現れる傾向があります。
一方、実体が小さいローソク足は価格の変動が少ないことを意味し、レンジ相場に入りやすいです。
ONE POINT
「大引け坊主」と呼ばれるローソク足もあります。これは上髭や下髭がない場合でも強い売りサインや買いサインとなることがあります。したがって、髭だけでなく、ローソク足の実体も意識して分析することが重要です。また、重要なローソク足には他にもいくつか種類があります。
例えば、実態がほとんどない「トンボ」や「トウバ」、そして「十字線」などです。これは通常、反転のサインや市場の様子見ムードを示唆します。
ローソク足をマスターするためには、チャートをじっくりと観察する時間を増やすことが重要です。


ローソク足のパターン
では、ここまで1本のローソク足に注目して解説してきましたが、次に、ローソク足のパターンとしての話に移ります。
1本のローソク足の形状だけではなく、ローソク足同士の位置や形状によっても、値動きを予測することが可能です。
包み足
包み足とは、ローソク足チャートで見られる2本のローソク足のパターンで、相場の転換点を示すものです。

2本目のローソク足が1本目のローソク足の実体を完全に覆っていることが特徴で、「アウトサイドバー」とも呼ばれます。
包み足は、陽線と陰線の組み合わせによって、強気の包み足と弱気の包み足に分けられます
強気の包み足は、下降トレンドの底で出現し、買い圧力の増加と上昇トレンドの始まりを示唆します。

具体的には、
- 1本目が陰線・2本目が陽線で、
- 2本目の陽線が1本目の陰線の高値と安値を超えていること
が条件です。
これは、
- 売り方が攻めても2本目のローソク足の安値までしか押し上げられなかったことを示し、
- 買い方が1本目の高値を超えて戻ってきたことを示唆します。
弱気の包み足は、上昇トレンドの天井で出現し、売り圧力の増加と下降トレンドの始まりを示唆します。

具体的には、
- 1本目が陽線で2本目が陰線で、
- 2本目の陰線が1本目の陽線を包み込む形状
を取ります。
- 強気の包み足とは逆の動きをしており、上昇トレンドのピークでの売り圧力の増加を表しています。
- 包み足のパターンを理解することで、トレンドの転換点を把握し、適切な売買のタイミングを見極める事が可能です。


